坊主の耳から出るメガネ。
今日は護摩焚きに行った。ゴールデンウィークということもあり、朝一の回にも関わらず、超満員の護摩会場。このような機会はあまりない。目を瞑り、心を落ち着けた。線香の煙が鼻を通ると、背筋が伸びる。心地よかった。しかし、私は途中から、あることが気になって仕方なかった。
護摩焚きが始まり、メインの役どころを務める紫の袈裟を召したお坊さんがお堂のアリーナ中央席に鎮座し、何やら呟きながら儀式を行っている。その坊主頭の耳の裏から眼鏡の竿の部分がひょっこり顔を出していた。それが何ともおかしくて、よく見てみると、護摩焚きに登場した五人のお坊さんの内、三人が眼鏡をかけていた。
私はここで、ある疑問に駆られた。
「僧は視力を矯正して良いのか?」
鑑真だって修行の末に目を病み、それでも徳を積んだではないか。お釈迦様の弟子だって、盲目になったことによって悟りを開いたそうだ。
更に見えないだけでもしかしたらコンタクトレンズを着用し、視力を矯正している僧もいるかもしれない。僧的に、それはありなんですか?近視は、仏から与えられし業として受け止め、修行に邁進すべきではないのか。
あと、舞台裏みたいなとこでウェルチ飲んでたのも見えて、別にいいけど何か萎えた。